令和3年3月23日
文書館
担当者:
宇佐美、柳沢
電話:
0776(33)8890
メール:
bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介:
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/bunsho/index.html
文書館資料叢書『福井藩士履歴9 新番格以下2 ヲ〜ヨ』を発刊しました
文書館では、松平文庫に多数現存する幕末福井藩士の人事履歴資料をまとめて
『福井藩士履歴』として刊行しています。これまでに上級〜中級藩士の人事履歴
(藩士履歴1〜6)、藩士の子弟の人事履歴(藩士履歴7)を刊行し、昨年度は下級
藩士の人事履歴である『福井藩士履歴8 新番格以下1 イ〜リ』を発刊しました。
今回、これに続く『福井藩士履歴9 新番格以下2 ヲ〜ヨ』を発刊しましたの
で、県民の皆様への周知についてご協力をお願いいたします。
記
1 内 容
下級家臣 95家(385人)の人事履歴
2 おもな掲載人物(詳細は添付ファイルを参照してください)
・小沢誠一(加藤春夫)(おざわせいいち、(かとうはるお)生没年未詳)
1862年(文久2)に初出仕。1868年(慶応4)3月、三岡八郎(由利公正)付。
1871年(明治4)以降大蔵省、東京府、教部省勤務。のち福井に帰り足羽郡
角原村および坂井郡陣ケ岡の土地開発及び農業に従事。坂井郡三国町汐見に
養蚕教習所を設置するなど、明治期の養蚕業を指導。
・清水文蔵(河部円)(しみずぶんぞう(かわべまどか)、生没年未詳)
1857年(安政4)藩校明道館の算科局乗除師。1861年(文久元)算学修行の
ため上京。1863年(文久3)4月、福井藩が購入した洋式汽船「黒竜丸」を
長崎で受け取るため、藩所有の洋式帆船「一番丸」に乗船。同年6月測量方
となり、その後、検地方、会計寮権少属などを歴任。1870年(明治3)以降
数学教育に従事。1873年、岐阜県師範学校の前身の師範研習学校の初代校
長となる。
・脇谷又太郎(わきやまたたろう、生没年未詳)
「新番格以下」に収載される福井藩士としては珍しく、江戸時代初期の慶
長年間からの記載がある2家のうちの1家(もう1家は中村太兵衛家)。脇谷
又太郎は1602年(慶長7)御作事方手代書役となり、1624年(寛永元)に引
退。以後明治維新期まで、脇谷家の歴代11名は卒の家格を保った。
3 刊行計画
『福井藩士履歴1〜6』(既刊)、『福井藩士履歴7 子弟輩』(既刊)
『福井藩士履歴8 新番格以下1 イ〜リ』(既刊)」
『福井藩士履歴9 新番格以下2 ヲ〜ヨ』(今年度刊行)
『福井藩士履歴10〜13 新番格以下3〜6』(来年度以降刊行の予定)
4 配布方法等
令和3年3月中に県内図書館、都道府県立図書館・公文書館等へ配付。
令和3年3月31日(水)以降、希望者には文書館閲覧室において配布。
5 判および発行部数
A4判(本文180頁) 印刷部数 1,000部
6 その他 県文書館ホームページ「デジタル歴史情報」でも閲覧可能