平成20年5月12日
県立恐竜博物館
担当者:
利用サービス室 野田、柴田
電話:
0779-88-0001
メール:
info@dinosaur.pref.fukui.jp
紹介:
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
中国・浙江自然博物館との共同発掘調査について
恐竜博物館では、中国において浙江自然博物館と恐竜化石の共同発掘に向けた調査を下記により行ないますので、お知らせします。
記
1 調査目的
東アジアにおける拠点化と恐竜研究ネットワークの構築を目指し、姉妹提携
機関である中国浙江省の浙江自然博物館と共同による恐竜化石発掘調査および
研究を実施する。
(1) 浙江省内での研究 …… 平成19年度の調査において東陽市から発掘
された竜脚類恐竜(ドンヤンゴサウルス)の分
類学的研究を行う。
また勝山市で平成19年度の第3次発掘調査
で発掘された竜脚類との比較研究を行う。
(2) 山西省内での予備発掘調査 …… 浙江自然博物館からの共同発掘調査
の提案を受け、山西省大同市において、平成21
年度からの本格発掘調査に向けた予備発掘調査
を実施する。
(参考)山西省(大同市)における恐竜化石発掘調査について
(1)現 状 ………… 竜脚類恐竜の化石の一部が発見されているが、
同地での本格的発掘調査は未だ行われていない
地域である。
(2)発掘の意義 ………… 発見された恐竜化石は、浙江省東陽市の
「ドンヤンゴサウルス」と同じ白亜紀後期の初
期地層から発見されており、恐竜分類の特定の
ための比較研究、さらには勝山市で発見された
竜脚類恐竜(白亜紀前期の地層から発見)の分
類学的研究に役立つ。
2 共同研究者
福井県:福井県立恐竜博物館
東洋一副館長、野田芳和主任研究員、千秋利弘主査、柴田正輝技師
中 国:浙江自然博物館
金 幸生(ジン シンシェン)副館長ほか
国地質科学院
呂 君昌(ル ジュンチャン)准教授
3 調査実施内容
(1) 調査期間:平成19年度〜平成23年度
うち平成20年度 平成20年5月14日(水)〜5月27日(火)
(2) 調査場所および内容:
・中国浙江省での浙江自然博物館研究員との共同研究
・中国山西省大同市での共同発掘の予備発掘調査
【参考】浙江自然博物館について
(1) 所在地:浙江省杭州市
(2) 1929年に西湖博物館(1952年に浙江省博物館)として創設
1984年に自然科学部門が独立し浙江自然博物館となる。
現在、新館建設中
(3) 館長:康 煕民(カン キミン)氏
(4) 博物館の敷地面積:8,000平米
(うち展示室3,051平米、収蔵庫等約3,700平米)
(5) 展示室は、「恐竜」「海洋動物」「動物」「古生物」「植物」「農具」に
大別された展示からなる。
(6) 職員数:63人(うち古生物専門の研究者は3人)
(7) 収蔵資料点数:約10万点(動物、植物、古生物化石、鉱物など)
(8) 福井県立恐竜博物館と浙江自然博物館とは、平成16年3月の姉妹提携以
来、平成16年度特別展「中国大陸の6億年」における資料の借用や職員派
遣(発掘現場調査、調査研究)、浙江自然博物館の恐竜化石、卵化石の展示
(平成18年4月〜8月)などを行ってきた。