平成28年3月30日
文書館
担当者:
中村
電話:
0776(33)8890
メール:
bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介:
http://www.library-archives.pref.fukui.jp
『福井県文書館紀要』第13号を発刊
福井県文書館紀要の第13号を発刊いたしました。今回は講演録及び論文を1編ずつと資料紹介を3編を掲載しています。
講演録は、H26年度の文書館講演会(講師、熊本大学教授、春田直紀氏)の講演を加筆修正したものです。室町〜戦国時代にかけて御賀尾浦(現、若狭町神子)などの若狭湾沿岸の漁村から、天皇家や室町将軍家などの時の権力者に美物(海産物等)が献上されるシステムが存在し、それが近世の鯖街道に発展したことなどを紹介しています。
また資料紹介として若狭出身の幕末の志士、梅田雲浜が安政の大獄で取り調べを受けたときの調書(角田家本吟味申口)を活字におこした資料、および中島嘉文氏による解説を掲載しています。他に文書館記録資料アドバイザーの松浦義則氏(福井大学名誉教授)の論文等も収録しています。
1 掲載タイトル
○福井県文書館講演
・鯖街道誕生前史−戦国期京都人が求めた若狭湾の美物−
春田 直紀 11頁
○論 文
・若狭太良荘における守護課役と算用状
松浦 義則 19頁
○資料紹介
・「明君」松平吉邦の言動録
堀井 雅弘 15頁
・グリフィスと橋本左内
−グリフィス・コレクションの『橋本左内略伝』をめぐって−
高木 不二 14頁
・角田家本梅田雲浜安政大獄吟味関係資料について
中島 嘉文 58頁
2 配布
県内図書館、都道府県立図書館・文書館等や一般の希望者へ配布(4/1〜)
3 判および発行部数
A4判 (本文120頁)
印刷部数 800部