平成29年10月4日
福井県ふるさと文学館
担当者:
岩田、松井
電話:
0776-33-8866
メール:
bungakukan@pref.fukui.lg.jp
紹介:
http://www.library-archives.pref.fukui.jp/
ふるさと文学館秋季企画展「三好達治展」を開催します
詩「雪」「甃のうへ」など教科書でもおなじみの、日本の近代抒情詩を代表する詩人・三好達治。1944年、三好は福井県坂井郡雄島村(現・坂井市三国町)に疎開し、5年間滞在しました。福井の風景を精選した言葉で詠いあげ、越前三国を「心のふるさと」と記しています。生涯にわたり最上の言葉を求め、詩を詠い続けた三好達治の作品世界や足跡、福井での交流を紹介します。
本展では、全国初公開資料28点、県内初公開資料15点を含む約100点の資料を展示します。三好達治自筆のフランス語で書かれた卒業論文ノートや愛用していた船箪笥など、貴重な資料をご覧いただけます。
期間中、映画上映会、クイズラリーなど関連イベントを開催しますので、県民の皆様への広報活動にご協力をお願いします。
また、13日(金)13:00および14日(土)9:00から報道機関向け説明会を行いますので、ご参加ください。
記
1 タイトル 三好達治展
2 会 場 福井県ふるさと文学館
3 会 期 平成29年10月14日(土)〜12月17日(日)
4 観 覧 料 無料
5 説 明 会 10月13日(金)13:00〜
10月14日(土) 9:00〜
※ふるさと文学館前にお集まりください
6 主な展示資料
〈全国初公開〉
・三好達治の自筆(フランス語)の卒業論文ノート(個人蔵)
全訳も初公開。学生時代の三好達治の自筆資料は稀少
・三好達治に宛てた室生犀星(個人蔵)、桑原武夫(日本近代文学館蔵)
からの手紙
・三好達治の自筆原稿「草上記」「月の十日」(個人蔵)
・三好達治が書斎で愛用していた船箪笥(個人蔵)
・三好達治が愛用していた花瓶(個人蔵)
〈県内初公開〉
・萩原朔太郎の自筆原稿「山に登る」(前橋文学館蔵)
三好達治が魅了された萩原朔太郎の代表詩集『月に吠える』に収録
・梶井基次郎の自筆ノート「秘かな楽しみ」(大妻女子大学蔵)
三好達治の親友梶井基次郎の代表作「檸檬」のモチーフが書かれた作品
・朝井閑右衛門の絵画
傑作といわれる肖像画シリーズの中から「詩人・三好達治像」(個人蔵)、
「詩集『月に吠える』頃の萩原朔太郎」(前橋文学館蔵)の2点を展示
〈その他〉
・現代作家谷川俊太郎や池澤夏樹、荒川洋治による書き下ろしメッセージ
・漫画『月に吠えらんねえ』(清家雪子/講談社『月刊アフタヌーン』連載中)
とのコラボレーション展示(作品および描き下ろしパネル)
(第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作)
7 関連イベント
(1)文学カフェ
日 時 平成29年11月18日(土)14:00〜15:30
講 師 清家雪子氏(漫画家)
会 場 ふるさと文学館映像ルーム
定 員 30名(要申込)
内 容 漫画『月に吠えらんねえ』に込めた思いや執筆秘話など
参加費 無料
(2)昭和文学キネマ
会 場 ふるさと文学館映像ルーム
定 員 各40名(申込不要)
*当日12:00より文学館カウンターにて整理券配布
参加料 無料
第1回 10月22日(日)13:30〜
「蜜のあわれ」(2016年、105分)
原作/室生犀星、監督/石井岳龍、主演/二階堂ふみ、大杉漣
内容/室生犀星晩年の幻想小説を映画化。親子以上に年齢が離
れている老作家と若い女性の物語。
第2回 11月26日(日)13:30〜
「雪国」(1965年、113分)
原作/川端康成、監督/大庭秀雄、主演/木村功、岩下志麻
内容/雪国の温泉町で知り合った芸者に不思議な魅力を感じて心
惹かれていく若者の姿を描く。
第3回 12月10日(日)13:30〜
「パンドラの匣」(2009年、94分)
原作/太宰治、監督/冨永昌敬、主演/染谷将太
内容/結核のため出兵することもかなわず太平洋戦争終結を迎えた
少年が風変わりな療養所に入所。個性的な看護師や患者たち
との日々を通して、次第に生きる活力を取り戻していく。
(3)クイズラリー
期間:10月14日(土)〜12月17日(日)
内容:企画展に関するクイズを解くと清家雪子氏イラスト入りオリジナ
ルコースターをプレゼント
(文学館カウンターで受付、無料)
【参考】三好達治 1900〜1964
大阪府生まれ。東京帝国大学卒業後、1930年に処女詩集『測量船』発刊。44年には福井県三国に疎開し、『花筐』『故郷の花』などを刊行。上京までの5年間、福井の文学青年に影響を与えた。福井を去った後は『駱駝の瘤にまたがって』などを発表し、昭和の代表的詩人と呼ばれる。越前三国を「心のふるさと」と愛し、福井県民歌や三国高校、大野高校の校歌を手がけた。