平成22年11月15日
福井県工業技術センター
担当者: 企画支援室 勝木、繊維研究グループ 増田、村上
電話: 0776-55-0664
メール: kougyo-c@pref.fukui.lg.jp
紹介: http://www.fklab.fukui.fukui.jp/kougi/
福井県工業技術センターと(株)米澤物産(福井市)が共同で太陽電池を織物に組み込んだ「発電するブラインド」を開発しました。  11月17日(水)〜19日(金)の3日間、東京ビックサイトで開催されるJAPANTEX2010(主催:社団法人日本インテリアファブリックス協会)に、株式会社米澤物産(福井市)が、福井県工業技術センター、京セミ株式会社(京都市)との3者で共同試作開発した、太陽電池を織物に組み込んだ「太陽電池バーチカルブラインド」を出展します(電気回路試作はサンエー電機株式会社(大野工場)が協力)。

 この「太陽電池バーチカルブラインド」は、福井県工業技術センターが開発した導電糸の技術と、京セミが開発したスフェラー(R)(球状太陽電池)を活用し、米澤物産の高度な織物製造技術により試作開発したものです。球状太陽電池を使用することで太陽の方向に依存しない安定した発電が可能となるとともに、フレキシブルな導電糸を使用することで織物のフレキシブルな特性を損なわずに織物との一体化を実現しました。

 国内ではe−テキスタイル技術(電子技術と織物製造技術の融合)を活用したカーテンなどのインテリア製品開発は行われておらず、米澤物産が国内初の取組み。米澤物産では今回の出展を契機に太陽エネルギーの活用や電子技術を利用した高付加価値インテリア素材の販売を目指しています。