平成28年3月18日
文書館
担当者:
柳沢
電話:
0776(33)8890
メール:
bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介:
http://www.library-archives.pref.fukui.jp
文書館資料集『福井藩士履歴4 た〜ね』を発刊
松平文庫には、幕末福井藩士の人事履歴資料が多数残存しています。文書館では、このうち士分以上の家臣約900家の人事履歴(全6巻)の編集・刊行をすすめ、今年度はその4冊目「た〜ね」(第4巻)を発刊しましたので、お知らせします。
1 第4巻の内容
この巻には、206家、1,008名の各家当主を掲載しています。
【主な藩士】
・堤 正誼(まさよし、1834-1921)
横井小楠の江戸出府や肥後帰国に同行、農兵掛り、軍制取調掛り。
戊辰戦争(北越・会津戦争)に従軍。宮内次官、貴族院議員男爵。
・坪井信良(1823-1904)
蘭方医。1853年に福井藩に召し出され、61年から江戸霊岸島屋敷に居住。
その後の春嶽の上京や帰国に随う。64年から幕府医師。
・土居延寿(?-1871)
藩士履歴に例外的に登場する女性哥島(うたしま)。春嶽付の大奥老女のひとり
で、その功績から、1869年に一家を興し士族となった。同年に士族に取りあげ
られた老女としては、安政期の大奥改革に功績のあった北村養寿(磯岡(いそ
おか)、既刊「お〜く」掲載)・山沢静寿がいる。
・中根靭負(ゆきえ、1807-1877)
側用人・中老としてつねに春嶽の側近くに仕え、『昨夢紀事』『再夢紀事』
『丁卯日記』『戊辰日記』『奉答紀事』など、史料価値の高い記録を多く残
した。隠居後、雪江。
3 今後の刊行計画
平成29年度までに全6巻の刊行を予定
平成28年度「の〜ま」 平成29年度「み〜わ」
※平成24年度から計画的に刊行
既刊「あ〜え」「お〜く」「け〜そ」
4 配布
県内図書館、都道府県立図書館・文書館等へ配布
5 判および発行部数
A4判 (本文302頁)
印刷部数 1000部