平成29年3月17日
文書館
担当者:
宇佐美
電話:
0776(33)8890
メール:
bunshokan@pref.fukui.lg.jp
紹介:
http://www.library-archives.pref.fukui.jp
文書館資料集『福井藩士履歴5』を発刊
松平文庫には、幕末福井藩士の人事履歴資料が多数残存しています。文書館では、このうち士分以上の家臣約900家の人事履歴(全6巻)の編集・刊行をすすめ、今年度はその5冊目「の〜ま」(第5巻)を発刊しましたので、お知らせします。
1 第5巻の内容
この巻には、167家、921名の各家当主を掲載しています。
2 おもな掲載人物
・橋本左内(さない、1834-1859)
幕末福井藩の開明派志士。嘉永元年(1848)15歳で『啓発録』を著し、16歳
の時大坂の適塾で蘭学と蘭方医学を修める。その後安政2年(1855)まで江戸
で洋学を学ぶ。松平春嶽の侍読兼内用掛を勤め、将軍継嗣問題の中心的担当
者となる。安政6年10月、将軍継嗣問題への介入を不届とされ刑死。
・橋本綱常(つなつね、琢磨、1845-1909)
橋本左内の弟。子爵。左内刑死の翌年に、藩医橋本家の家督を相続。文久2年
(1862)以降長崎や江戸へ遊学し医学を修め、藩の医学館、医学所などに勤
める。明治3年、兵部省軍事病院医官となる。明治5年プロイセンに留学。
のち、軍医総監、初代日本赤十字社病院長などを歴任。
・長谷部恕連(よしつら、甚平、1818-1873)
藩の目付役、制産方、御先物頭などを歴任。文久3年、尊王開国を主張し蟄居
処分。慶応2年(1866)に許され、慶応4年には笠松県の知県事、のち知事。
明治4年(1871)岐阜県の初代県令に就任。
3 今後の刊行計画
平成29年度までに全6巻の刊行を予定
平成29年度「み〜わ」
※平成24年度から計画的に刊行
既刊「あ〜え」「お〜く」「け〜そ」「た〜ね」「の〜ま」
4 配布
県内図書館、都道府県立図書館・文書館等へ配布
平成29年3月24日(金)以降、希望者には文書館閲覧室において配布。
5 判および発行部数
A4判 (本文314頁)
印刷部数 1000部