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恐竜博物館研究員が学位を取得しました!
平成26年10月24日
恐竜博物館では、恐竜化石研究の拠点化に向け、恐竜を中心とした古生物やその背景となる地球の歴史を対象として調査研究活動を行っています。
このたび、当館の研究員が博士(理学)の学位を取得しましたので、下記のとおりお知らせします。
記
1 学位取得研究員
薗田 哲平(30歳)
(そのだ てっぺい)
2 博士論文について
(1)論文のタイトル
日本の前期白亜紀スッポン上科カメ類の系統分類および形態学的研究
(2)論文の内容
この研究では、日本の白亜紀前期のスッポン上科カメ類に、どのような形
態をした、どのような種類がいたのかを明らかにした上で、従来よりも詳細
な系統解析を行い、それらの系統関係および進化の初期段階における形態と
多様性の変遷について考察した。
研究対象は、日本の白亜紀前期の地層である手取層群北谷層(福井県勝山
市)と桑島層(石川県白山市)、関門層群千石層(福岡県宮若市)より産出
したスッポン上科カメ類の甲羅を含む骨格化石である。
その結果、
・白亜紀前期の日本には、少なくとも4科におよぶ7種類が生息していたこ
と。(新種と考えられる4種を含む。)
・そのうち手取層群北谷層または関門層群千石層より産出するスッポン科、
アドクス科、およびナンシュンケリス科のカメ類は、世界最古の記録であ
ること。
・手取層群桑島層のスッポン上科は非常に原始的な種類であること。
・約1億3000万年前〜約1億1500万年前にかけての約1500万年
間に、形態的な特殊化が急激に進んで、多様化を遂げたこと。
などを、明らかにした。
(3)論文提出先
茨城大学(茨城大学大学院理工学研究科宇宙地球システム科学専攻)
(4)学位取得年月日
平成26年9月24日(水)
3 薗田主事(研究員)の略歴
昭和59年8月 京都府生まれ
平成19年3月 茨城大学理学部地球生命環境科学科卒業
平成21年3月 同大学大学院理工学研究科博士前期課程修了
(修士(理学)学位取得)
平成24年3月 同大学大学院理工学研究科博士後期課程 満期退学
平成24年4月 白山市教育委員会(白峰化石調査センター)勤務
平成26年4月 福井県立恐竜博物館勤務
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連絡先
福井県立恐竜博物館
担当者:
宇野、薗田
電話:
0779-88-0001
メール:
info@dinosaur.pref.fukui.jp
紹介:
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
記事ID: 2R8eb4141380570078
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