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福井県立恐竜博物館と中国・浙江自然博物館の学術交流について

平成21年3月24日  恐竜博物館では、恐竜研究の拠点化に向け、国内外の博物館と研究ネットワークの構築を進めており、平成16年3月12日には中国・浙江自然博物館と姉妹提携を結びました。以来、恐竜に関する学術交流を続けておりますが、その学術交流の一環として、このたび、当博物館の東洋一副館長の協力・指導により、浙江自然博物館の金副館長が博士号を取得しましたのでお知らせします。

                   記

1 金幸生氏の博士号取得について
   中国浙江自然博物館の金幸生(ジン・シンシェン)副館長が、平成21年3月
  23日に富山大学から恐竜の卵化石をテーマとした論文に富山大学博士(理学)
  の称号を授与されました。
   金副館長は、平成14年11月から平成15年9月の約1年間にわたり、福井
  県立恐竜博物館に技術研修で派遣され、東副館長の協力・指導により、恐竜化石
  に関する研究活動に従事しました。その後、この研究活動の成果を活かし、中国
  浙江省から発掘された恐竜などの卵化石の研究を進め、今回その成果を学位論文
  として発表し、博士(理学)の称号の授与となりました。

2 金博士への取材について

   金博士への取材については、次のとおりとしますのでご協力をお願いします。

   (1) 取材日時 平成21年3月24日(火) 13:00〜15:00

   (2) 取材場所 福井県立恐竜博物館 ガイダンスルーム

3 博士論文の内容について

   (1) 論文のタイトル
      英語名:The Paleontological Study of Dinosaur and
           Turtle Fossil Eggs from Zhejiang Province, China
      日本語名:中国浙江省産の恐竜および亀類卵化石の古生物学的研究

   (2) 学位論文の内容
      研究対象の恐竜卵化石は,1990年代から始まった高速道路や建物の建設
     に伴って多数発見されたものです。論文の内容は、中国浙江省の各地から
     発見された恐竜卵化石の分類および系統解析が主な内容です。本研究で対
     象となった恐竜および亀卵は、7卵科、8卵属、14卵種で、そのうち3卵
     種については新卵種として記載されています。また、新しい試みとして19
     の卵の特徴(形質)を抽出して系統解析が行われました。さらに、恐竜な
     どの巣の研究も併せて行われています。さらに、卵化石を産出する地層
     の検討も併せて考察し、地層によって異なる卵化石が含まれる場合がある
     ことも明らかになりました。
      本研究は、恐竜の産卵や卵の進化を解明することに大きく貢献すること
     になりました。

      学位論文審査主査:富山大学理学部 大藤 茂教授
            (主査 学位論文審査委員長の責任者)
印刷用 印刷用ページ 添付資料 連絡先
県立恐竜博物館
担当者: 野田芳和、東洋一
電話: 0779-88-0001
メール: info@dinosaur.pref.fukui.jp
紹介: http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
記事ID: bf2BbM12373423547d

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